「陸の孤島」と呼ばれる宮崎県。
そんな宮崎県の中でも、観光地として知られる日南市は三方を山に囲まれ、
「陸の孤島 の中の 陸の孤島」状態です。
宮崎市と日南市を結ぶ幹線道路は2本ありますが、どちらも曲がりくねっていてスピードが出せません。
両方の中心市街地を往来するとなると1時間はみておかなければなりません。
そんな隔絶された日南市にも、外の自治体とつながる高速道路がいよいよできようとしています1。
開業するのは、
清武南IC(宮崎市)~日南東郷IC(日南市)
の17.8kmで、
東九州自動車道(東九州道)の一部区間となっています。
現状、市役所同士の移動には57分かかっていますが、
開通すると13分短縮され、およそ44分となる見込みです2。
国道事務所の発表によると、工事が順調に進めば3、
令和4年度(2022年度)に開業
するとされており、
早ければ今年2023年の3月には両市が高速道路で結ばれることになります。
現在およそ2,000人が、通勤通学のために宮崎市と日南市の間を往来しており、
車で通勤している人たちにとってはうれしい出来事になりそうです。
一方で、日南~宮崎を行き来する高校生の多くは、車は使いません。
両市の間には観光路線として知られるJR日南線が通っており、朝早くから多くの高校生を宮崎市内まで運んでいます。
日南市役所に近い日南駅から、近くに高校がたくさんある南宮崎駅までは1時間11分4です。
車は使わない高校生たちですが、彼らにとっても東九州道開通は朗報になるかもしれません。
というのも、現在は運転されていない高速バスが運転されるようになるかもしれないからです。
もしも高速バスが開業し、所要時間がJRよりも短くなれば、
「快適な座席を備える高速バスで移動しよう!」
という生徒も出てくるでしょう。
本ブログでは「もし日南~宮崎に高速バスが開業したら」という想定で、
考察記事を何本か書かせていただく予定です。
バスの運行ダイヤも、かなり綿密に作ってみました!
次回は日南~宮崎を走る宮崎交通の路線バスの現状と、
想定される高速バスの運行形態について書いていきますので、よろしくお願いします!
注釈
- 日南市内で完結する道路は開通済み
- 宮崎河川国道事務所HPによる
- 途中にある「芳ノ元トンネル」周辺の地滑り対策工事が順調に進捗した場合
- 始発列車
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